22/08/2026
マルスレット!
イゾレ・エ・オレーナのパオロとはイタリアのクラシックについてよく話したんです。彼はイタリアワインが他の国のワインと差別化して生き残っていく為には世界基準の味ではなく地域性だと確信していました。
彼から紹介してもらった生産者は沢山。G.Dヴァイラ、レ・ピアーネ、カレーマ、アントニオーロ…。イタリアワインの未来の為に残さなくちゃいけないワイン達でした。
その中でプロセッコの話になると勿論ボルトロミオは名前が挙がり(日本にはないのが残念)、もう1つ知らない名前が出てきました。それがマルスレットでした。
しばらくしてマルスレットを訪問してみると角刈り!汚れたネルシャツ、半ズボンのエルメスが出てきました。普通の農民といった感じ。ワイナリーも普通でした。特に変わったところもなく、なぜパオロはこのワイナリーを後世に残すべきと言っていたのか、さっぱり解りません。
ストッカージュを見た時は違和感がありました。醸造設備に対して狭く、何より在庫がほぼ無かったんです。
普通のプロセッコは大量に作って、年に1回、夏前にボトリング。翌年のワインを受け入れる為にタンクを空けなくちゃいけないんです。ですからボトリングは夏前に1回全量です。
聞けばマルスレットでは毎月ボトリングするのだそう。プロセッコの美味しさで1番大切なフレッシュさをキープする為にアウトグラーヴェで保管し、毎月必要な分だけボトリングしていたのです。
他の生産者は効率的に、タンク的に出来ない事ですご、マルスレットはそれこそ大切と考え、生産量の2倍近いアウトクラーヴェを用意し実現していたんです。
瓶詰め後6ヶ月までが美味しいと言われるプロセッコ。その後は酸味が落ちガスも落ちるので甘味が強調され、揮発的な白桃や洋梨の香はとんでしまうんです。
プロセッコの美味しさで最も大切な事に真剣に取り組んでいたマルスレット。他の誰も出来ないプロセッコに最も大切な事をしっかり実現していたのです。最高じゃないですか!
【ご注意下さい】
船が遅れサンボルドが欠品しております。次回入港は10月中旬を予定しておりますのでご了承下さい。ご迷惑お掛けして申し訳ありません。
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