
07/04/2022
うちの農業スタイルを定期的に学びに来てくださっている方がたが、自分の畑で育てたお野菜をプレゼントしてくれました。
僕は就農当初、この時期に葉ものを採ることに難しさを感じていましたし、そもそも全然上手くできずに苦闘した記憶が強く残っていますので、皆さんのセンスの良さに感心してしまいました。
人のセンスに触れるのは好きなのでとても嬉しいです。
「人の力と少しの道具でできるシンプルな農業」をテーマにお野菜作りに励んでいます。
代表 久保寺 智(Satoshi Kubodera) 神奈川県の西部、小田原市と二宮町に畑を持ち、「人の力と少しの道具でできるシンプルな農業」をテーマにお野菜作りに励んでいます。
年間50〜60種類のお野菜を育てており、季節毎の旬のお野菜を直接お客様にお届けしています。(詳細はWeb Pageにて)
http://www.kuboderafarm.com/
通常通り開く
うちの農業スタイルを定期的に学びに来てくださっている方がたが、自分の畑で育てたお野菜をプレゼントしてくれました。
僕は就農当初、この時期に葉ものを採ることに難しさを感じていましたし、そもそも全然上手くできずに苦闘した記憶が強く残っていますので、皆さんのセンスの良さに感心してしまいました。
人のセンスに触れるのは好きなのでとても嬉しいです。
雨をたっぷりいただいてお野菜たちが一気に元気になったような気がします。
お野菜たちが元気にしていると、なぜだか喜んでいるような気がするのは、おそらく気のせいではないように思うのです。
このような解釈を人間のエゴといってしまえばそれまでですが、そういう心でお野菜と付き合えること、そんなことを想像してこちらも喜びを感じられることは、それはそれで良いものだと感じています。
今日のblogテーマは青枯病です。
青枯病の簡単な生活史と、「水田土壌で半不耕起畝にしたら劇的に被害が減った」という農家さんの話しが激面白い というお話です。
今日は青枯病のことを書きます。 今回のテーマを選んだきっかけは、近年、青枯病菌の勢力増大の気配を感じる所がポツポツとあり、夏野菜の管理が本格化する前に青枯れ病対策の復習、整理をしておこうと思ったからで.....
今日は冷たい雨の収穫日。急激な気温差なので流石に寒い。
人生はデフォルトで苦難の連続ではありますが、好きな場所にポジションをとれている時や、明確な目標に向かって力強く進めている場合、苦難認識度は驚くほど低くなり、苦難の中から幸福の種子を探し出せる力が劇的に高まるような気がしています。
それはそうと、蕪がめっちゃいいです。
生育初期にモグラに浮かされまくった畝の春大根が縦に伸びられず。
今春はこのような大根があまりにも多いので、皆さんの所にこういう大根が届く日もあるかもしれません。
もし届いたその時には、「なんか土の中で色々あったんだね…」と、生育ストーリーにも思いを巡らせてもらえたら嬉しいです。(笑)
電力ひっ迫に対しての極端な主張に軽く辟易し、「相手の存在を否定しないと貫くことができない正義を互いに振りかざしてもなんも良いことがないから、協力できたら良いのにな」と思うに至る というお話です。
先週の電気需給ひっ迫警報がとても印象的でしたので、今日の記事は、そのことについての感想を書こうと思います。 まずは電力ひっ迫の理由とポイントを簡単に。 (こんなことは僕が書くことでもないと思いますが、自....
枝豆、もこりもこりと発芽が始まりました。
豆類の発芽風景は、力強くてとても好きです。
冬人参、ようやく掘りきりました。思っていたよりも少し時間がかかってしまいました。
2021年作付けの冬人参の全体収量は、ざっくりもうちょいで1トンといった所でしょうか。
一般的な反収平均値は約3トンという数字が出ていますが、うちの作付け面積は大体3畝程なので、その結果から、一般平均値くらいの収量は得ることができていそうだということが確認できます。
「深耕や太陽光消毒などの技術は、作業効率や労働生産性の向上という部分が主で、収量そのものには大きく影響しない可能性も高そうだ」というようなことを、ここ数年の結果から考えています。
今年は空豆のモザイク病が激発。
こんなに目立つほど多いのは初めてかも。アブラムシ発生量自体が多いのか、伝染源植物が増えていたりするのか…
いずれにせよ収穫量激減は免れられなそうな気がしますが、それはそれで「あ~生きているな~」という感じがして、悪いことばかりでもない。
アミノ酸Blog後編です。
有機質肥料が無機態窒素になる過程で生まれるタンパク質やアミノ酸の利用メカニズムを考えることは、有機農業そのものの深い理解につながるような気がしている というお話です。
アミノ酸についてのBlog、後編です。 前編では、 ・「そもそもアミノ酸って何?」 ・「必須アミノ酸と非必須アミノ酸の存在について」 ・「人と植物は使えるアミノ酸が違う」 という、3つのことについて簡単に書きまし.....
添付の図は 2020年から2029年までの生物農薬の世界市場のハイライトです。
(出典 Research Nester)
世界の生物農薬市場は、2020年に4590.9百万米ドルの収益を獲得し、さらに2021年から2029年の予測期間中に13.4%のCAGR(年平均成長率)で成長することにより、2029年末には14191.5百万米ドルに達すると予測されています。
市場成長予測の背景には
・有機農業の急拡大
・有機食品の需要増
・環境安全性の意識の高まり
・農業科学の技術進歩
・有毒農薬の政府規制の厳格化
などの理由があげられています。
昨今の世界的な環境課題の影響もあると思いますが、日本も、生物農薬の出荷金額は増加傾向にあり、化学合成農薬の出荷金額は減少傾向にあるようです。
しかし、日本は病害虫の種類が多く、高温多湿な気候で地域や季節 による環境の変動が大きく、閉鎖度の低いビ ニールハウス栽培が主体な国ということもあり、全てを生物農薬に任せるということはまだまだ非現実的な話なのだろうと思います。
そのようなこともあり、これからの技術革新や生物農薬マーケットの動向やその推移にはますます注目したい所です。
※ちなみに生物農薬とは、天敵の昆虫や線中、微生物、フェロモンやホルモンなどの生物生産物質のことを指します。
今日、新規就農を目指されているご夫妻が農園見学にいらしたのですが、お土産にとても立派なヘチマを持ってきてくださいました。
ヘチマは育てていないので嬉しいです。
前に人からいただいた時にはインソールを作りましたが、今回は何に使わせてもらおうかな~。
菜花収穫用の遅植え白菜、今年も収穫期が始まりました。
思わず顔がほころぶ美味しさです。
今回のBlogテーマはアミノ酸です。
前編は「人間と植物のアミノ酸の利用方法の違いを考える」 というお話です。
本日のBlogテーマはアミノ酸です。 (上図はWeblio、デジタル大辞泉より引用) お野菜も人間と同じように、体を作る上でアミノ酸がとても大切だとされています。 アミノ酸って、ざっくりと一括りで評価されていることも.....
全農が、91農業、なるものを提唱されたみたいです。
(半農半Xよりももっとハードル下げて、生活の中の1割でもいいから農業に関わりません??って感じのもの)
僕は、「個人の生き甲斐」とか「楽しみ」など、私的欲求のブーストというような文脈で、Farmer or Gardener が増えていけると良いなと思っています。
エビデンスはなく、僕個人の感覚の話でしかありませんが、都市や都市近郊に限っては、「興味めちゃくちゃあるんだけど場所がない」、というようなニーズを感じることも多いですしね。
記事中にあげられているような、労働、就農者増加、農家の応援、というようなことを前提とするような文脈で、どれくらい人が集まるのかは僕には想像もできませんが、正直な所、もうそんな文脈では、そんなにするするとプレイヤーが増える気がしないと感じています。
食べるものを作るという行為は、お金を払ってでもやってみたいと思う人も多い時代ですし、先に述べたように、地域差はあれど、「ちょっとやってみたい」という興味を持っている人もそれなりにいるのだろうと思います。
何より、僕が農アクションという行為をスーパー楽しいと思っているので、「時間と場所さえあればやりたい人なんて放っておいても出てくるでしょ」くらいに思っています。
僕の感覚が特異だった場合はすいません…
そのようなことから、最初のきっかけを作るくらいの話であれば、一番大きな課題は、人々の余暇と場所の確保のような気がしています。
https://www.agrinews.co.jp/news/index/61509
あなたの暮らしに、農業を1割取り入れて―・・・
厳冬期植えのレタス、ぼちぼち収穫開始です。
希少性の原理が働いているからでしょうか、この時期に元気な葉野菜の姿を見ると本当に嬉しい気持ちになります。
モグラ避け天然資材のチラシが入っていました。
どうやらモグラはヒトデの匂いが苦手らしいです。
モグラを無許可で捕獲することは、「鳥獣保護法」で禁止されていたりするし(農林業以外)、そもそも捕まえるのが手間なので、こういうのは嬉しい人も多そう。
人の社会では、モグラを害獣扱いしていることが多いですが、ナガエノスギタケ(キノコ)がモグラの糞から栄養をとって生存圏を確保するように、モグラがいることにより、生活が豊かになっている生き物も沢山いるであろうということを忘れないようにしたい。
僕は片付けが苦手なのですが、その片付けを重要タスク化したらめっちゃ意識がむけられるようになった というお話です。
先日、僕と妻と農仲間の皆で昼食を食べている時に、僕が全然片付けができない という話に花が咲いたので、今日はそのことについて書こうと思います。 と、その前に、最近は、ロシア、ウクライナ問題の背景をもっと.....
昨年秋に収穫したキャベツの脇からにょきにょきでてきた可愛らしい子供キャベツです。
市場ニーズ上ではあまり相手にされないお野菜ですが、僕にとっては価値の高いお野菜ですし、味わいや姿のみならず、生育プロセスも含めてとても愛らしく思っています。
「こういうお野菜たちも皆さんに楽しんでもらうことができたら嬉しいな」、という願いを僕はいつも持っています。
じゃがいもの植え付け完了です。
今年も切り口上向き植えにしています。
「切り口をどちらに向けるか?」なんていうのは、経験上、正直どちらでもよいと思っていますが、なんとなく上向きの方が総合的にパフォーマンスが高いように感じています。
それはそうと、ポテトチップス用の生鮮じゃがいもの輸入量が爆増しているみたいですね。
夏の干ばつによる北海道産の供給量減少が影響しているようですが、昨今の物流費高騰や現地価格の上昇などを考えると、その影響は多岐にわたるものだろうと思います。
しかし、この現象を嘆いている人もいれば、逆に喜んでいる人もいて、つくづく人間社会の複雑さを感じさせられています。
完全にそうだとは言い切れないけれど、「不耕起、少肥」というような、作物にとって厳しい条件となる栽培アプローチが、「おいしさを生み出す上でも効果的に働く可能性もあるのかも??」そうだったら嬉しいな、というお話です。
今日の記事テーマは、「栽培方法によって変化するおいしさのメカニズムを考える」です。 前回のBlog(有機、オーガニックって何だろ??)を書く際、有機農業の歴史を振り返るため、手持ちの参考文書を色々と見返した....
有機、オーガニックって何??の最終章です。
有機農業が必ずしも良いものとは限らないと思ってはいるけれど、生き物が沢山集まる楽園みたいな畑を作りたいという強い欲求があるので、僕はやっぱり有機を選ぶ。というようなお話です。
本記事は、 有機、オーガニックって何だろう?? シリーズのまとめです。(最終章) まず、ここまで(過去3記事)で取り上げてきた内容と、もともと何を書きたくて、このシリーズを書き出したのかということを整理し...
冬播きの葉ものも収穫期が近付いてきました。
まだまだ寒い日も多いですが、畑景色も少しずつ春めいてきました。
今週は踏温床作りました。そろそろ夏野菜の育苗の季節です。
今年の枠材は茅畑で確保しました。
邪魔もの扱いされていたり、管理に手がかかるような自然物をうまく活かすことができた時の喜びはいつだって大きなものです。
岡本太郎さんの
「自然に挑み 自然と闘い
そして自然と溶け合い 自然を逆に生かす
自然と人間が一体になるところに本当の神聖感があって
全身を爆発させても生きていく
それが文化であり芸術であり生き方である」
という芸術思想を思い出しています。
最近、窒素の利用効率や窒素収支のことなどをあれこれ調べていた中で、「窒素廃棄物を減らすことにより環境負荷を軽減させる」というような活動が活発に行われているということを知りました。
自分の中では結構興味深く情報を追っていた分野だと思っていましたが、全然知らないことが沢山あるのだなと思いました。(いやっ、むしろ知らないことの方が圧倒的に多いか)
また、窒素廃棄は全てのSDGsと関係しうるようで、2019年3月の国連環境総会にて、「持続可能な窒素管理に関する決議」が採択されているようです。
(添付の図は、INMS(International Nitrogen Management System)のページ(下記リンク)から引っ張ってきたものです。)
https://www.inms.international/unep-nitrogen-working-group-first-ebriefing
色々と興味深いものです。
目標⑤の、ジェンダーとの結びつきに関しては今の所いまいちピンときませんが、目標②の、世界の食品を支える窒素肥料効率とBNF(生物的窒素固定)とか、個人的にはとても好きな指針です。
有機、オーガニックって何??の第3章。
有機農業からの解放~化学化~有機農業の再評価。というお話です。
「有機、オーガニックって何??」の続編、第3章は資源についてです。 第2章では、有機やオーガニックが人々や社会に認知されていくまでの簡単な流れと、現代社会用に定められた国際的な有機農業の定義がどのようなも...
自分が心から喜べることで、無理なく力を注げることが見つかったので、それを黙々とやり続けていたら、いつの間にか、その喜びを他の誰かと分かり合えるような機会も少しいただけるようになった。
鍬をふるい続けた先にそんな素敵な好循環があるなんて、10年前の僕には想像すらできていない。
僕は今、鍬を握りしめ続けてこられた幸せを噛み締めている。
大根ステーキの品種別食べ比べ。
とても幸せなひとときです。
うちの畑の構造上(表層に有機物いっぱい)、ナメクジやカタツムリがどうしても気になってしまう時がありますが、それらの生き物が大量発生するような場所には、ナメクジやカタツムリの天敵(コウガイビルなど)がやってきてくれることが多いと感じています。
僕はこの現象に対し、「生物多様性や食物連鎖の仕組みにめっちゃ助けてもらえているな〜」と思っています。
しかしリンクの記事では、そんなコウガイビルなどの扁形動物が、「地球の健康に欠かせないカタツムリやナメクジなどの土壌居住者を減らし、生物多様性を食い潰し、土壌の肥沃度と安定性を低下させる存在」というような書かれ方がされています。
生物多様性や土壌インパクトへの解釈も、どの視点で見るかで全然変わるから本当に面白いなと思います。
https://www.washingtonpost.com/science/2022/02/06/flathead-worms-covid-19/
The black, slick, hammer-headed, metallic-looking worm is relatively tiny (a little over an inch long), but it has the potential to become invasive.
白砂糖を作る過程で牛の骨が使われているということをはじめて知り、興味深くて少しだけ掘ってみた。というお話です。
今週のBlogは砂糖のお話です。 何のきっかけでそのような話になったのかは忘れてしまいましたが、先日、農仲間と砂糖の話に花が咲いて、その話の中で、「砂糖にもヴィーガン認証のものがある」ということを教えてもら....
少しずつ、作業に春らしさが出てきました。
何年経っても、発芽の喜びは大きなものです。
「有機、オーガニックって何??」の続編、第2章です。
現在、国際的に定められている定義や原則を確認していきます。
本記事は、前々回の記事「有機、オーガニックって何??」Blogの続編になります。 前の章では、有機という言葉の発祥について書いた所で記事を終えましたが、今回は、「有機やオーガニックという概念が、何を生み出し....
ブロッコリーは寒さに強くて頼もしいです。
昨年は、この時期に採る型をほとんど採らせてもらえませんでしたが、今年はしっかり採らせてもらえそうです。
収穫の喜びもひとしおでしょう。
添付は、イタドリ、ススキの有機物マルチ施用区と剥き出し区の水分量と温度変化の比較データになります。
このデータは、先日、静岡大学の雑草学研究室に有機物マルチやその研究内容について問い合わせをした所、ご共有いただいた資料からの引用になります。
このデータを見て思ったことは、
■その他の素材ベースの比較データも是非みてみたい。
■土壌条件を比較的一定に保つ上でも草マルチはかなり効果的な可能性が高い。
■相対的に見ると、裸地の少潅水区の温度変化がめちゃくちゃ激しい。やっぱり適度な湿り気を保つって土壌環境的にも超需要なのだろう。
今冬はお野菜の凍て傷みが例年よりも激しいです。
今年は1月の最低気温が全体的に低めなので、少なからずその影響もあるのではないかと考察しています。
10年くらい遡って最低気温の比較をしてみましたが、2020年がスーパー気温高いです。
Odawara-shi, Kanagawa
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